「あと1ヶ月は難しいかもしれません」
そう言われた92歳の利用者さんがいます。
体重22kg。
食事はほとんど入らず、自分で食べることができなくなり、高熱も繰り返していました。
私たちが最初に見直したのは、“病気”ではなく“生活”でした。
ご自分で食べるから全介助で食べさせる方法へ切り替えました。
食べられる形(食事の形態)ムースとゼリーと茶碗蒸し
食べるタイミング、食べる量、少量高カロリー食品探し
食べる姿勢(誤嚥性肺炎を起こさないよう、むせないベッドの角度を探しました。)
薬、座薬の使い方、室温、保冷剤、換気(高熱が続いて体力奪われないように様々な工夫を考えました!)
水分のとろみ具合、甘酒豆乳はとろみ+高カロリーでよく飲んでくださるのを発見!
排便の様子 便がたまってるだけで高熱!便が多量に出てぐったりのことも…
ご家族の負担 お仕事しながらの介護で、身体的にも精神的にも負担が大きいです。
ひとつずつ、本当にひとつずつ整えていきました。
ご家族は毎日電話で状況を報告してくださり、相談してくださいました。
ケアマネさん、ヘルパーさん、主治医、看護師、家族 全員が同じ方向を見て、
それぞれが工夫して、情報を繋げて、命を繋ぎました。
すると少しずつ、
食べる量が増え、体力が戻り、熱が安定しはじめ、表情が戻ってきました。
そして今は、ショートステイやデイサービスも再開できるようになりました。
ご家族にも笑顔が戻りました。
在宅看護は、「治す」だけではありません。
その人が少しでも穏やかに、その人らしく過ごせるよう、私たちは寄り添います。
毎日の小さな積み重ねが、大きな変化につながることがあります。
私たちは、今日も、これからも、その人らしい生活を支えていきたいと思います。